利尻山へは2つのルート
利尻山には鴛泊コース(中級者向き)と沓形コース(上級者限定)の2つのコースがあります。
2つのコースは頂上手前(標高1,580m)で合流します。
沓形(くつがた)コースはここ数年崩落が進み落石が激しくなってきておりますので
お勧めしておりません。
鴛泊コースについて
コース概要
5合目ぐらいまでは単調な上りが続き、6~8合目まではゴロゴロ石の急な登りとなっています。
避難小屋を過ぎると植生はガラっと変わり利尻特有の高山植物が現れます。
9合目を過ぎ山頂に近づくにつれて傾斜が増し、足場も悪く滑りやすくなるので十分注意しましょう。
危険な個所にはロープが張られています。
コースタイム
距離6,9km、登り約5~6時間、下り約3~4時間。
山頂で1時間の休憩を考えると天気の良い日でも11時間は必要です。
注意点
5合目以降は登山道は狭く、道の両側からダテカンバやハイマツの枝が出ています。
枝が頭に激突したり、細かい枝が目に刺さりそうになったりしますのでサングラスや帽子で保護しましょう。
また、下りは本当に長く感じます。
下りの体力を使うことを頭に入れて、ゆっくりとしたペースで上りましょう。
ちなみに足を壊して救助される方のほとんどは最初から飛ばしすぎて後半バテてしまった方です。
鴛泊コース案内
( )の数字は標高です
北麓野営場(220m)
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宿から車で10分、ここが出発点です。
トイレに行って準備運動をして、さぁ、楽しい登山の出発です!!
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3合目、甘露泉水(280m)
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日本名水百選の「甘露泉水」。
ここから先は水場はないので十分補給しましょう。
気温の高い日は一人2リットルは必要です。
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ポン山分岐点(290m)
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ポン山・姫沼方面と利尻山の分かれ道。
左はポン山方面、右は利尻山方面です。
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4合目、野鳥の森(410m)
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エゾマツ・トドマツなどの森の道が続きます。
比較的道幅も広く歩きやすく、爽やかな野鳥のさえずりが聞こえます。
森の香りを楽しんでください。
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5合目(615m)
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このあたりからだんだん道幅が狭くなり、ジグザグの坂道となります。ツタウルシに注意。
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6合目、第一見晴台(755m)
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展望が開けて礼文島や鴛泊市街・姫沼などが見えます。ここでちょっと休憩して呼吸を整えましょう。
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7合目(900m)
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ここからはジグザグの道で高度を上げていきます。前半最大の急登です。眼下の景色も徐々にダイナミックに。
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第二見晴台(1,100m)
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大きい岩に腰掛けて小休止。岩陰には珍しい高山植物も。
絶景の8合目の「長官山」はもうすぐです。
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8合目(長官山)(1,218m)
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ここでやっと利尻山の山頂がみえます。
目の前にそそり立つ利尻山はすばらしいです。絶好の撮影ポイント。
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利尻山避難小屋(1,230m)
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長官山から15分、約30人ほどの避難が可能ですが設備は何もありません。注意書きをよく読んでキレイに使いましょう。
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9合目(1,400m)
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看板には「ここから正念場」と書いてあります。ほんとにそうなんです。このあたりからお花畑が続きます。
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コース合流点(1,580m)
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鴛泊・沓形ルートとの合流地点です。この先のガレ場は滑るので登り、下りとも注意!!
気持ちに余裕を持って登りましょう。必死で登ると綺麗な花を見落とす可能性大!
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利尻岳山頂(1,719m)
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お疲れ様でした。お弁当を食べながらすばらしいお花畑・景色を楽しんでください。
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